【メルマガ第004号】
どうして私が?だったのか。
それは、その当時の経済情勢があります。
戦後最長の好景気と言われた時期ですが、外資やファンドなどが東京に進出 して不動産投資をしていましたので、不動産価格も上昇していたのです。
不動産価格が上昇していたから、銀行も融資していると思ったのです。
銀行は不動産業者に不動産購入資金を融資するときには、購入した不動産を 担保に取ります。
そして、不動産業者が売却後に資金の回収をするのです。
担保に取る不動産価格が値上がりしているので、安心して融資できたのです。
これと同じことが、バブル全盛のときにもありました。
購入した不動産がすぐに値上がりし、売ったお金でまた購入する、そんな 状態がバブルの間は続きました。
しかし、いったん値下がりが始まりますと、今までの状況が嘘のように 変わったのです。
銀行は融資の担保に取る不動産価格が下がる危険があるのですから、今まで 通りに融資しなかったのです。(大蔵省の総量規制もありましたが)
今回も、銀行の態度は同様でした。
借入する力が付いたと喜んでいた不動産業者は、今は銀行が融資して くれないので資金繰りに苦しんでいます。
不動産融資だけでなく、住宅ローンも厳しいと言う声もあります。
給与収入の減少などにより、住宅ローンの延滞が増えていまので今までの ように簡単には貸してくれず、審査が厳しくなっているのです。
このことは、冷静に考えれば当たり前のことです。
このことを理解していれば、不動産価格が上昇している時は融資を受けやすい ので融資を受け、値下がりする前に売却する戦略をとるはずです。
「まだはもうなり」「もうはまだなり」ということばもあります。
ほどほどの利益が乗った段階で売却する、慎重さが必要だと思います。
まだ値上がりすると抱えていると売れないで苦労する可能性があるのです。
よく、運が悪いと言う人がいますが、運が悪いのではなく、知識がなかった かもしれないのです。
ですから、経営を学ぶのです。
これから、皆さんと一生懸命勉強したいと思っています。
今後とも、よろしくお願いいたします。
(2009.9.27配信、2009.10.28公開)