【メルマガ第010号】

売上が多いことは良いことですが、この売上が多いことで勘違いすることがあります。

 

だいぶ前の話ですが、ある建設関係の工事を請け負っている会社の帳簿を見ていて、

あることに気がつきました。

 

通常何カ月もかかる大きな工事は、すべての工事が終わってから工事代金を受け取る

のでは資金繰りに影響が出ますので、分割して支払いを受けます。

 

そして、工事代金が入金した時に、その中から外注費などを支払うのです。 

 

その会社は、大きな入金があった時に、打ち上げと称して焼肉を食べに行っているのです。

 

確かに、大きな仕事をしたので慰労会をするのは分かります。

 

しかし、この会社はこの仕事で赤字なのです。

 

若い社長でしたが、工事の原価計算が出来ないので利益が出ているかどうかもわからず、

大きな入金があったことで、気が大きくなって大盤振る舞いをしていたのです。

 

これが、小さな工事であれば原価計算はすぐできます。,

 

職人を派遣して一日仕事であれば、売上が5万円で原価が4万円(外注費、材料代等)と

すぐ分かるのです。

 

これが大きな工事ですと、職人が何人で何カ月かかるか、材料費、交通費はどのくらいか

など複雑な計算をしなければなりません。

 

この見積もりがきちんとできるかどうかが大切なのです。

 

大きな工事で予定より工事日数がかかれば当然に原価が高くつきますから、赤字になる

こともあります。

 

この社長の会社は、工事がすべて終わり残金の入金をした時に、残りの外注費を支払え

ませんでした。

 

その時に初めて赤字と分かったのです。

 

その後、その会社は倒産したのですが、このような例は多くあります。

 

大きな仕事は、売上の確保に苦しんでいる会社にとっては魅力的ですが、自分の会社の

許容範囲を超えた仕事で大きな赤字を出す会社が意外に多いのです。

 

私は税理士として長い間様々な会社を見てきましたが、業績の良い会社の社長は

請け負う仕事の見積もり(原価計算)がしっかりしています。

 

原価計算がうまくできない時は、大きな仕事を請け負うことは危険です。

 

これから、会社を設立しようと思っている方は原価計算の勉強は必ずして下さい。

 

そして、分からない時は必ず顧問税理士に相談してください。

 

(2009.11.09配信、2009.12.08公開)

 

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