【メルマガ第012号】
『立ち食いそば店の知恵』
立ち食いソバと言っても最近では侮れません。
昔は安かろうまずかろうと言うか、おいしくないけどまずくもないという ようなお店も多くありました。
しかし、今では飲食系の雑誌でも取り上げられるほど、私たちの身近な存在 でもあり、味も良いのです。
そして、当然のようにリーズナブルであるのは変わりません。
まず価格があり、その価格の中で様々な工夫をして低価格を維持しているのです。
その中で私が評価しているのは、セルフサービスであることです。
入店して、券売機でメニューから選び、そのまま注文して支払い、でき上ったら 自分で取りに行き、食べ終わったら食器を片づける仕組みです。
このあたりまえのように私たちが行っている動作が、違和感なく受け入れられて います。
サービスが悪いと文句を言う人はいません。
低価格を維持する仕組みですから、納得しているのです。
この仕組みのおかげでホールの人件費を節約できるのですから、当然です。
このことは、私たちが飲食店を出店するときに参考になります。
内装を工夫してカウンターだけのお店づくりであれば、人件費にお金をかけ
なくてすみますから、その分メニューを安くしたり、メニューの原価率を高く
してよりおいしいものを提供できるのです。
お店の広さにより、人数が変わりますので人件費が違ってきます。
実際にお店を出す時は、簡単なものでも良いですから経営計画書を作成し、
売上高、原価、販売費、管理費等の損益と、借入返済などの収支を計算しな
ければいけません。
驚きますが、意外にどんぶり勘定の人が多いのです。
開業すれば分かりますが、理想と現実は大きく違います。
当たり前ですが、おいしいものを提供しようと思えば原価がかかります。
原価が安く済む場合は手間(これも厳密には原価ですが自分でやれます)がかかります。
おいしいものを作れるだけではお店の経営はできません。
だから、経営を学ぶのです。
一緒に経営の勉強をしましょう。
今後とも、よろしくお願いいたします。
(2009.11.25配信、2009.12.27公開)