【メルマガ第018号】
『価格競争では大手に勝てない』
昨年、政府がデフレ宣言をしましたが、日本中で価格競争が行われています。
スーパーや飲食店などが販売価格を下げ、売れないからまた下げる悪循環に
なっています。
このような価格競争は消耗戦であり、最後は力のあるところ大きい会社が
勝ちます。
私たちが経験するように、多く仕入れるから安くしてというように交渉する
のですから、小さい会社には勝ち目はないのです。
販売価格が低下しても仕入れ価格が低下すれば何とかやっていけますが、
私たちのような中小・零細企業では限界があるのはあきらかです。
牛丼などはその典型で、すき家、松屋が先行し、最近では吉野家も追随して
います。
もし、私たちが飲食店のオーナーだったらどうしますか。
すき家は一杯280円ですから、価格で勝負できません。
やはり、多少高くても味で勝負するしかないのです。
そして、大手チェーン店はセントラルキッチン(工場)で製造していますから、
メニューはどうしてもセントラルキッチンで作りやすいものが多くなります。
極端に言うと、お店ではただ温めるだけという商品も少なくありません。
ですから、価格は安いがおいしくないものも多いのです。
作りたての商品の方がおいしい!
いま業績の良い「餃子の王将」も、昔はセントラルキッチンで加工していま
したが、今はお店で作りたてを提供しています。
はやっている飲食店を見ますと、念入りに仕込みをしているおいしいお店
なのです。
もし、どのようにしたら良いか悩んでいるのでしたら、同業で業績の良い
会社の研究をしましょう。
それだけでも、何か見えるはずです。
最初は真似からスタートしても良いのです。
一緒に経営の勉強をしましょう。
今後とも、よろしくお願いいたします。
(2010.01.18配信、2010.02.16公開)