【メルマガ第023号】
『良いものだから売れるとは限らない』
一般的に良いものを作れば売れると考えるのが普通です。
しかし、今の経済不況は根が深く消費者の財布のひもはとても固いので、
良いものを作っても売れないことも多いのです。
昨日、フジテレビのノンフィクションという番組で横浜の中華街のお店を
取り上げていました。
中華街と言えば、東京近辺に住んでいる人は一度は中華料理を食べに行った
ことがあると思います。
その中華街の有名店が、売り上げ不振で苦しんでいるのです。
番組で取り上げられたお店は、家族で営業している人気店です。
特にランチに来ているお客様は、誰もがこの店が一番おいしいと言って
週に何回も来るほどです。
そのお店が、夜のお客様が全然いないと言っても良いほどなのです。
そのお店のコックさんの腕が悪いのではありません。
昼に来ているお客は、一般のサラリーマンですから自腹を切ってでも
夜に来ることはないのです。
今流行ている「餃子の王将」にしても、夜利用して食事時にビール1杯と
餃子一皿を追加しても安いのです。
日本では、自宅が狭いこともあってお客様の接待は外食が普通でした。
会社も高度成長で儲かりましたから、交際費も湯水のように使えたのです。
しかし、バブル崩壊後に交際費の金額も大きく減り、交際費ビジネスで
支えられた高級料亭などは閉店に追い込まれたり、一般客向けのメニュー
でしのいでいるのが現実です。
それが、リーマンショックを経てさらに厳しくなったのです。
どの企業も全盛期より売上を減らしていますから、経費削減をし、特に
交際費が大きく削られたのです。
そうしますと、根本的に考え方を変えませんと中途半端なことでは対応
できません。
景気が悪からと少しぐらいメニュー単価を下げても、今の人気店はもっと
安いのです。
ターゲットとする客層をどこにするか、見直しが必要なのです。
本当に経営は難しい、一緒に経営の勉強をしましょう。
今後とも、よろしくお願いいたします。
(2010.02.22配信、2010.03.25公開)