【メルマガ第0025号】
『価格には訳がある・本当にぼったくりですか!』
観光地などに行くと、自動販売機の飲み物も観光地価格と言われる価格
になります。
通常は110円で売っている物が150円だったりします。
確かに高いと思いますが、だから安くできるかと言うと安くなりません。
商売をしたことのない若い人で、すぐぼったくりだという人がいますが
本当にそうでしょうか。
たとえば、原価一本100円の水を富士山の山小屋で売る場合はどう
考えますか。
山小屋ですから、車で運べません。
したがって人力で運びますが、日当1万円の人が一日100本運べれば一本
当たり100円になります。
そうすると原価と運送費だけでも200円になります。
都会では、日当1万円の人が1万本運べるとすれば、運送費は一本当たり
1円です。(車の償却費、ガソリン代などは無視します。)
同じ商品でも仕入れの状況、販売する場所などで売価が変わるのです。
この違いを理解しなければいけません。
旅館などで仲居さんに食事を運んで貰えば、仲居さんの給料分だけコストが
かかります。
自分で食事処に行き食事がバイキングであれば、人件費の節約ができるのです。
経営者として優れている人は、このような違いをよく理解しているし、
原価計算が正確で早い。
商売が下手だと言われるような人は、このような違いがきちんと理解
できない人が多いのです。
したがって、仕事の見積もりが甘くなりがちです。
計算が苦手だという人は結構いますが、ある程度の計算ができませんと
会社経営をしてもうまくいきません。
計算が苦手な人も勉強して理解できるようになりましょう。
本当に経営は難しい、一緒に経営の勉強をしましょう。
今後とも、よろしくお願いいたします。
(2010.03.08配信、2010.04.08公開)