【メルマガ第028号】
『「時代の流れを読む」経営Ⅱ』
経営者の皆さんは、ほんとうによく勉強をしています。
私も様々なセミナーに参加しますが、勉強熱心な経営者の方々とよく一緒に
なります。
そのように勉強をするのですが、時代の流れにより、今までの常識が変わる
ことがあります。
たとえば、飲食店などでは、売上を増やすために、もう一品勧めましょう
と言われて来ました。
定食の他に小皿(有料のサラダ、豆腐、納豆、のり等々)を勧めて売上を
増やしましょうという考えです。
しかし、今の日本においては消費者の財布のひもは固く、過去の常識が
通用しないことも少なくありません。
今までは売れていたもう一品が売れ残ることが多くなったときは、もう
一品ではなく、定食に最初から付けることを考えることも必要です。
量はもう一品の時より少なくても良いし、そのことで、定食の売り上げが
増えればカバーできます。
要するに、これ以上はお金を使いたくないというお客様の意識を理解して
考えるのです。
ですから、チェーン店の居酒屋では飲み放題付きでいくらというメニュー
になっているのです。
お客様の方も自分のことを分かっていますから、飲んだ勢いで追加をし、
あとで後悔しないように思っています。
今はさらに財布のひもが固くなっていますから、一歩進んで、飲み放題
付きの価格が6千円前後だったのが、5千円以下というのも珍しくなく
なりました。
このように時代の流れを読み、それに対応できた企業が生き残るのです。
このことは、芸能人などでも同様です。
あの「明石家さんま」さんは、時代の変化に自分を合わせている。
それが、芸能界で長く生き残った秘訣だそうです。
芸能界で長く売れている人は、決して運が良くて売れているのではなく、
どうしたら売れるか研究をして実践していますが、けっしてそのような
ことを感じさせません。
一時は運が良くて売れることがありますが、運だけで長く売れることは
ないのです。
このようなことを考えますと、一生勉強しなければいけないと言えます。
私と一緒に勉強しましょう。
(2010.04.23更新)