ジャパネットたかたは高田明社長の強烈なリーダーシップの下、ヤマダ電機、

ケーズデンキ、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、コジマなどの大手家電

量販店の隙間を縫い、テレビ通販を主力に伸びて来ました。

 

公表されている売上高は、ホームページによりますと1,371億円です。 (2008年12月期)

 

年間売上高1千億円を超える巨大企業ですが、2010年3月期のヤマダ電機の

売上高2兆円超に比べると、その差は大きい。

 

しかし、そのような中でジャパネットたかたは生き残り、成長しているのです。

その秘密に少しでも迫りたいと思います。


 

【1】ジャパネットたかたに学ぶ(2008年1月30日のブログ記事から)

ジャパネット!ジャパネット!
今日もテレビから流れてくるおなじみの広告です。

 

ジャパネットたかたは、皆さんもご存知のように長崎県佐世保市に本社のある

通信販売の大手企業です。

 

この会社の最近の売上高の推移は

2005年12月期  906億円
2006年12月期 1080億円
2007年12月期 1161億円

です。

 

私は、日本において通信販売はあまり発達しないと思っていました。

 

しかし、この数字を見ると、売り方によっては違うことをジャパネットたかたの

高田社長に教えられました。

 

アメリカで通信販売が発達しているのは、皆さんもご存知だと思いますが、

それは広大な国土の国だからです。

 

日本のような狭い国土の国では、通信販売は限界があると思っていたのです。

 

地方においてもイオンのショッピングモール、ヤマダ電機等の量販店が数多く

あり、実際に商品を見て買えるのです。

 

通信販売は、実際に商品を見て買うわけではありませんが、それでも売上を

伸ばしているのです。

 

そして、いくら売上高1000億円を超える大企業といってもライバルのヤマダ

電機の直近の売上高は約1兆7000億円です。

 

そういう過当競争の家電販売においてどのように業績を伸ばしたか。

過当競争の中で苦しんでいる中小企業の経営のヒントになるかもしれません。

 

皆さんはどうして売上を伸ばしたと思いますか。


 

【2】ジャパネットたかたに学ぶ2(2008年1月31日のブログ記事から)

「ジャパネットたかた」の販売戦略を検討します。

私の分析は次の通りです。

 

1.セット販売により単純に価格の比較ができない。

たとえば、富士通のノートパソコンの場合、HPのインクジェット複合機

(プリンター、コピー、FAX)、無線LANルータ、ワンセグチュ−ナー、

デジタルカメラ、トレーニングソフトパックがセットになっています。

ノートパソコンだけを売る場合と違って、単純に価格を比較できないのです。

 

私の事務所は東京の池袋にあります。

ビックカメラ本店のある場所ですが、去年ヤマダ電機が進出しました。

 

うれしいことに、緊急値下の名のもとに商品の値下げが行われています。

 

これは、ライバル店を巡回しているので、自店の値段が高い場合ライバル店の

値段に合わせて値下げしているのです。

 

それぐらい、凄い競争をしているのです。

 

2.商品の使い方の説明、使い方の提案をすることにより、宣伝をしている商品

がほかにない商品のように感じる。

 

宣伝している商品の使い方の説明をし、こんな便利な機能が付いていますと

強調しています。

 

これにより、テレビを見ている人は、その商品がほかにない、今だけの商品、

この商品だけについている機能のように感じるのです。

 

実際は同じ様な機能が付いている競合する商品があるにも関わらず、

これしかないと思ってしまうのです。

 

3.自社スタジオによるテレビ宣伝なので他社より早く宣伝できる。

長崎の本社に自社スタジオがあります。

 

その結果、通常であればどんなに早くても1週間以上かかる宣伝が、企画打ち

合わせ後すぐできます。

 

急ぐ時は、生放送で宣伝することもあるのです。

 

他社より早くテレビで新商品の宣伝ができるのです。

 

4.コールセンターの充実。

通信販売は電話注文が中心ですが、電話をかけても話し中で通じないことが

結構あります。

 

コールセンターも長崎にあり、時給が安いのでコスト的に有利です。

より多くの人を雇えるのです。

 

5.生活スタイルの変化

これも、結構気がつきませんが企業間競争の激化により残業が多く、

帰りの遅い人が増えています。

 

宅配便の人に聞いた話ですが、宅配便を届けに行っても残業で家に帰って

いない人が多いそうです。

 

そうすると、テレビで買い物する人も多くなります。

休日は疲れて休養しているのです。

 

ですから、深夜にテレビ宣伝をしています。

納得です。

 

6.お買い得商品ですから限定何個という売り方。

早く買わないと、お買い得な限定商品が売り切れになってしまうという

心理をつく、売り方をしています。

 

これは、通信販売に共通の売り方です。

 

7.後継者を育てている。

今までは、高田社長のキャラクターで商品を売っていましたが、いまは

若い社員何人かに宣伝を任せています。

 

社長に何かあっても対応できるようにするのは、企業の危機管理

として当然です。

 

このように、「ジャパネットたかた」は過当競争の中、着実に業績を

伸ばしているのです。

私たち中小企業も工夫次第で頑張れると思いませんか。

 


確かにジャパネットたかたは企業規模ではヤマダ電機などの大手家電

量販店にかないません。

 

しかし、通販では特定の商品に絞って販売していますから、その

特定商品の販売数では大手家電量販店には負けない。

 

総力戦ではかなわないが、特定商品に絞った局地戦では負けないのです。

 

このことは、私たち中小企業の生きる道でもあります。

 

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