任天堂と言えば 、元々は花札やトランプの会社でした。

 

それが、ファミリーコンピュータ、ゲ−ムボーイの大ヒットにより、現在の地位を

確立したのは、皆さんのご承知の通りです。

 

私が、任天堂のすごさを感じますのは、どんなに成功してもぶれず、驕らず、

変わることがないからです。

 

ゲームを楽しむというコンセプトがしっかりしていますので、Wii、ニンテンドーDS

のような製品も開発できたのだと思います。

 

ぜひ、任天堂を研究して皆さんの経営に役立ててください。

 

1.任天堂の戦略(2007年10月25日のブログ記事から)

平成19年10月11日の日本経済新聞に任天堂の岩田社長のインタビューが

載っています。

その内容の一部をご紹介します。

これまで熟練者用ソフトがすくなかった。(記者)

「初心者が取っつきやすく、熟練者でも満足できる大作を用意するなど

幅広い層を対象にしたゲームづくりを目指す」(岩田社長)

SCEの製品値下げへの対抗策は。(記者)

「意識していないわけではないが、SCEとは対象の層が違う。

価格戦略をどうするかでなく、『ゲームに興味がない人』をどう振り向かせるかを

第一に考えたい」(岩田社長)

ソニーは勘違いしてプレーステーション2の成功を活かせなかったのですが、

任天堂はしっかりゲームの顧客層をつかもうと戦略を練っているのがわかります。
(森大志のひとりごと「PS3の教訓」参照)

この社長の話を聞いただけで、任天堂は大丈夫だと思いました。

この違いは何なのでしょうか。

私は、任天堂とソニーの違いはDNAの違いだと思っています。

世界の「技術のソニー」なのです。

ですから成功すると技術が前面に出てきます。


任天堂は花札、トランプが原点です。

ですから、ソフトが前面に出てきます。

あくまで、ソフトを楽しむための機器なのです。

今回、ソニーは任天堂に対抗して低価格品を売り出したのですが、

低価格品ではPS2のソフトは使えなくなりました。

何の為の値下げなのか疑問です。

世界で大量に販売したいのなら、幅広い層を対象にしなければならない

のに、マニアックな層を相手にした製品を開発したソニーが迷走している

ように見えます。

企業戦略を考える参考事例だと思っています。

ぜひ、皆さんも研究してみてください。

 

 

2.任天堂の価格戦略に学ぶ(2008年9月29日のブログ記事から)

 

9月28日の日本経済新聞によりますと、『任天堂は年内に携帯型ゲーム機

「ニンテンドーDS」の新型機を投入する。ゲーム機で初めてカメラを標準装備し、

音楽再生もできる。無線通信機能を強化し情報端末としての利用も促す。

DSは発売から四年で、全世界の販売台数が七千七百万台に達した。

新型機はゲーム業界の枠を超え、携帯電話機などとも競合することになりそうだ。」

「価格は現行の一万六千八百円とほぼ同程度の二万円以下とするもよう。」

 

前にこのブログで任天堂の戦略について書きました。

税理士森大志のひとりごと「任天堂の戦略」参照

今回の「ニンテンドーDS」の進化は単なるゲーム機の枠を超え、音楽再生は

もとより、情報端末になろうとしています。

このままどのように進化していくのか、本当に楽しみです。

ここで私が注目しているのは、その価格戦略です。

追加機能があるのに、価格を二万円以下に抑えるそうです。

機能をどんどん追加して、値段を上げる方法は取りません。

あくまで、普通の消費者をターゲットにしているのです。


高性能の機器であれば少しぐらい高くてもよいという、マニアックな人たちを

対象にはしていないのです。

ですから、価格には徹底的にこだわります。

二万円を超えないように考えています。

これなら、子供のお祝いにプレゼントする商品として考えることができるのです。

また、任天堂の発想はユニークです。

機器を高性能化するだけでなく、wiiのように新しい遊び方を提案するゲームの

開発も行っています。

このように考えますと任天堂の業績が良いのも分かるような気がします。

消費者の目線でハードとソフトが考えられているので、消費者の支持を受け

商品が大ヒットしているのです。

商品がヒットするわけがあるのです。

資源のない国日本の進む道として、任天堂の考え方は非常に参考に

なるとともに、応援したいと思います。

 

 

3.天に任せる「任天堂」・結果が出たら幸運に感謝!(2009年4月27日のブログ記事から)

 

週刊東洋経済2009年4月25日号に、任天堂の記事が出ていて、

とても感心したので、参考にして今日のブログを書きます。

今までもこのブログでは何回か任天堂のことを取り上げていますが、会社の

基本理念がしっかりしているから、今の任天堂があるのではないかと、今回の

記事を読んで強く思いました。

税理士森大志のひとりごと『任天堂の戦略』)

(税理士森大志のひとりごと『任天堂の価格戦略に学ぶ』)

この記事は、任天堂の岩田聡社長のインタビュー記事なのですが、

岩田社長の話を読むたびにいつも感心するとともに、岩田社長を外部から

 

招聘した山内前社長の眼力にすごさを感じます。

任天堂という社名の由来を株主総会で株主から聞かれたそうです。

「任天堂」とは天に任せるです。(気がつきませんでした。)

これと似たようなことばに「人事を尽くして天命を待つ」があります。

大辞泉によりますと、「力のあらん限りを尽くして、あとは静かに天命に任せる。」です。

「人事を尽くして天命を待つ」とは、悪い意味では使われませんから、連想する

人も多いと思います。

しかし、岩田社長は山内前社長から言われたそうです。

「人事は尽くせるとと思ってはいけない」と。

「人事を尽くすというのは、もうこれ以上やることはない」という意味ですが、

「努力には際限がない」。

普通の感覚では、自分はこれだけやったと自己満足しがちですが、違うのです。

そして、結果が出たら「幸運に感謝しましょう」。

成功の2文字は社内の禁句で、言ったら会社が自滅するとまで考えている。

このブログでも書きましたが、よく絶頂の後に会社が危なくなることが多い

のですが、任天堂はこんなに成功しているのに、運が良かったと思っています。

ですから、常に消費者の目線で製品の開発を行っているのだと、理解できました。

普通は、この商品の良さをわからないのはおかしい、これだけ良い商品だから

高いのは当たり前だ、などと思いがちです。

この気持ちを忘れないでいければ(普通は驕りが出て自滅します)、今後も

任天堂は最強ではないかと思いました。

 

やはり、任天堂が成功し続ける訳があるのです。

 

実際に成功すると人が変わることも多く、任天堂の山内前社長の凄さが

改めて分かります。

 

皆さんも小さな成功に満足することなく、努力を忘れずに頑張ってください。

 

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名前 森 大志(もりたいし)
性別 男
職業 税理士

東京都豊島区池袋で開業している税理士です。今月の税務・税制改正等は上記サイトをご覧下さい。

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〒170-0013
東京都豊島区東池袋5-50-6 栄第一ビル6階

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