【メルマガ第037号】
これから起業しようと思っている人は、今現在やっている仕事や、
これからやろうとしている仕事に本当に需要があるのか、冷静に
判断しなければなりません。
いま現在売上が多い仕事でも将来的に売上が望めるかは別の話です。
そして、どんな業種でも市場が大きくなれば、大手企業が参入してきます。
健康食品として定番となっている青汁について考えます。
青汁そのものは、昔からあった商品です。
私たちがその商品について意識し始めたのは、悪役で有名な八名信夫氏の
「まずい!もう一杯」というテレビCMからではないでしょうか。
日本は昔から、「良薬は口に苦し」ということばがあるように、薬は
苦くてまずいものと決まっていました。
ですから、「まずい!もう一杯」というフレーズを聞いても違和感がなく、
体に良いものであれば苦くてまずくても我慢して飲んだのです。
そして、その圧倒的な存在感から大ヒットしました。
それに伴い、販売元のキューサイも大きな利益を上げたのです。
しかし、いまはどうでしょうか。
「おいしい青汁」、「毎日の青汁」、「青汁三昧」、「緑効青汁」、
「有機青汁」、「極の青汁」、「有機緑茶青汁」、「よもぎ青汁」、
「養生青汁」、「ふるさと青汁」、「私の青汁」等々色々な青汁が
、様々な企業から販売されています。
それも、おいしくて飲みやすい青汁として売られているのです。
キューサイも、いまでは「はちみつ青汁」という飲みやすいタイプの
青汁を販売しています。
当然のように、キューサイの売り上げも前のようには行きません。
このように、日本においては成功した市場目指してあらゆる企業が参入
してきます。
このことは、常に考えておかなければいけないことなのです。
原材料を独占したり、価格を下げてライバルが参入しないように考えたり
して、手を抜いてはいけないのです。
特に大きな市場になれば、今までのライバルとは企業規模も違う大手が
参入してきますので、このことは肝に命じてください。
そういうことも含めて勉強です。
一緒に頑張りましょう。
(2010.05.10配信、2010.06.22公開)
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