「借入戦略を考える6」では、企業の経営状況が悪化したときに、銀行の自己査定の
評価が下がらないように工夫し、「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」を
活かすことを説明しました。
金融庁が苦労して、「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」を作成し
公表しているのですが、実際の現場ではばらつきがあるようです。
民主党の藤末健三参議院議員は、平成19年10月10日に政府に対して質問主意書を
提出しています。
その内容は、以下の通りです。
金融庁による金融機関の検査に関して、中小企業への融資については、貸しはがし等を
防ぐため、融資リスクを加減する「金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕」
(以下「マニュアル」という。)が存在するが、実際にはそのマニュアルの運用が適正に
行われていないと聞く。
このような事態を踏まえ、以下質問する。
一 マニュアルの周知徹底状況を明らかにされたい。また、的確なマニュアルの
適用はなされている状況か。政府の認識を明らかにされたい。
二 過度に検査に反応している地方銀行などへのマニュアルに基づく指導について、
現状を明らかにされたい。また、政府はその指導を行っているのか。
政府の認識を明らかにされたい。
右質問する。
これから分かることは、国がどんなに良い制度を作っても、簡単には実行されない
ことも多いということです。
まして、金融危機の時に破たんした銀行は、自己査定が甘く引当が不足していると
言われました。
そして、このマニュアルは甘く自己査定しろと言っているのです。
これでは、銀行も実際にはどのようにマニュアルを適用していいか戸惑いが
あるのかも知れません。
だから、私たちも勉強し理論武装して主張することも、時に応じて必要なのです。
決算書に出ていないことを評価するわけですから、こちらから情報を提供する、
アピールしないと銀行ではわからないことも多いのです。
良いことはこちらから積極的にアピールすることも、考えたい。
昔は、銀行の担当者もまめにお客様のところを回っていましたが、いまでは担当する
会社の件数も多く、とても回りきれません。
そんなこともあり、担当している会社の内容をどれだけ理解しているか疑問の担当者も
いるのです。
銀行の担当者が来ない時は、こちらから積極的に銀行に挨拶に行くことも
必要なのです。
税理士森大志が執筆している記事が企業実務オンラインで公開されています。
誰でもご覧になれます。
第1回 苦しいときこそ頼りになる日本政策金融公庫のセーフティネット貸付
まずは、融資のエキスパートに、ご相談ください
ご相談は豊島区池袋・森大志税理士事務所(←クリックしてください。)
☆株式会社レガシィ様から税理士森大志のDVDが発売になりました。☆☆☆☆☆
『付き合いがあるから緊急時に頼れる 政府系金融機関の融資申込』
税理士森大志の執筆、セミナーの実績は、下記をご覧ください。
http://www.moritaishi.net/seminar
私は豊島区池袋で開業し税理士として様々な会社を見てきましたが、起業して成功している会社には『戦略』があります。
その経験を活かし、このサイトは、経営戦略を勉強し中小企業を応援いたします。
起業家のための創業支援、起業戦略の相談・『税理士森大志の起業戦略塾』は、東京都豊島区池袋の会計事務所・森大志税理士事務所が運営しています。
実際の企業の事例に基づくセミナー『真・東京企業戦略塾』の開催をしています。
名前 森 大志(もりたいし)
性別 男
職業 税理士
東京都豊島区池袋で開業している税理士です。今月の税務・税制改正等は上記サイトをご覧下さい。