【メルマガ第041号】
『日本経済の現状認識』
経営は、先を読む力が必要だと言われています。
今の日本経済を見ますと、中国などの新興国の成長により輸出が大きく伸び、
リーマンショック後の不況から立ち直りつつあると言ってもよいでしょう。
また、内需を見ても薄型テレビの販売増など危機を脱出したかに見えます。
しかし、その内実はエコポイントによるテレビ等の販売テコ入れ、エコカー
減税、補助金による需要喚起が効いていると言えるのです。
良く言われるのは、需要の先食いということです。
ご存じのように税収減により予算編成は困難を極めました。
ただ、日本経済の状況は予断を許さないほど疲弊しており、赤字国債を
発行してまでエコポイント等の内需喚起政策をとらざるを得なかったのです。
そう考えますと、これからの日本経済の状況は決して楽観視できる
ものではありません。
6月5日(土)に顧問先で幹部セミナーを行いましたが、今の経済状況が
普通である、状況によってはエコポイントなどの効果がなくなれば、
もっと厳しくなることもあると話しました。
ギリシャ危機からのヨーロッパ経済の混乱、中国のバブル崩壊懸念など
予断を許さないことばかりです。
6月中は日本経済も良くなったかもしれないという動きがありましたが、
7月に入り、また悪くなったような気がします。
一進一退の動きがしばらく続きそうなのです。
これからも日本経済の厳しい状況は続くという前提で、一緒に
頑張りましょう。