会社を設立してからの現金の管理、特に現金商売について簡単に確認します。
現金商売の場合、現金の管理は特に大切です。
あってはならないことですが、現金商売の会社で従業員の不正が意外に多い。
その多くは、売上金額をごまかして着服することです。
以上のような経験から、私の事務所では、売上入金用の普通預金通帳を作成し
基本的に毎日入金するようにお話ししています。
金曜、土曜、日曜の三日分を入金する場合でも、合算せずにそれぞれ入金します。
これは、売上の計算誤りがあった時に、いつの分が違うかチェックし易いからです。
そして、必ず小口支払い用の小口現金とつり銭用のお金を用意して、売上金からの
支払いはしないようにします。
売上金から支払いをしますと、売上の集計時にミスの原因となります。
また、売上の確認は内部牽制システムとして必ず複数で行う必要があります。
店長一人だけと言うのはだめです。
店長が不正をする場合もありますから、当然のことなのです。
将来、多店舗化を考えている会社は内部牽制システムの構築は最重要課題です。
それほど現金商売において現金の把握が大事です。
現に、現金商売の会社の税務調査の場合には、通常顧問税理士にある、
税務署からの税務調査日の事前通知はないのが普通です。
特に最初の税務調査などは、事前通知などはなく、ある日突然税務調査に来ます。
それも、社長の自宅と会社の双方に税務調査に来たりするので、初めての人は
びっくりするのです。
売上をごまかしてないか帳簿の現金残高と実際の手元現金残高を確認するのです。
帳簿の現金残高が10万円なのにレジの現金が15万円ありますと、差額の5万円が
売上をごまかしていると見られるのです。
下手をすると毎日ごまかしていると見られ、修正額は大きな金額になります。
また、経営者が売上をごまかしている場合には、従業員にもごまかされる場合が
多々ありますので、正しい経営をすることをお勧めいたします。
そんなことに気を使うより、売上のアップ、経営の安定化を考えましょう。
私は一緒に経営について考えます。
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