私は、今まで中小企業の色々な社長さんと接してきました。
その中で、比較的業績の良い会社の社長に共通していることがあります。
それは、自社のコスト、すなわち自社を維持していくには毎月いくら必要かという
計算を常にしていることです。
質問をしますと給料、社会保険料、家賃、水道光熱費等の固定費が毎月いくらかかる
という数字がすぐ返ってきます。
その数字をもとにいくら売上が必要か常に考えているのです。
また、売上だけでなく、売上総利益と呼ばれる粗利益も常に考えているのは
言うまでもありません。
儲からなければいくら売上があってもやっていけません。
この儲けで固定費をまかなうのですから当然です。
ですから、取引先との価格交渉でもその値段では○万円しか儲からないとか
言って交渉しているのを耳にしたことがあります。
そして、そういう社長は固定費が増えるのを極端に嫌いますし、常に固定費を
減らす努力をしているのです。
たとえば、仕事が増えても社員を増やした方が良いか、外注で対応するか
常に悩んでいます。
社員を増やせば、それは固定費ですので何もしなくても給料を払わなくては
ならないからです。
特に、リーマンショックの後の経済不況では売上が大きく減少しましたから、
固定費の削減も大きく、人件費にも手をつけざるを得ない状況です。
そして、今の売上高が普通であるという前提で考えることが大切です。
特に、価格競争が厳しいですから、同じ売上でも粗利益が違います。
ですから、固定費の把握が重要なのです。
私と一緒に勉強しましょう。
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