自宅の近所に妻とよく行っていた居酒屋がありますが、最近は行かなくなりました。
妻が自宅の近くを自転車で通った時に、雰囲気のいい居酒屋があると見つけ
それから通うようになったのですが、日本酒の種類も多く、その日のお薦めの
料理なども豊富で、本当によく通いました。
当然のようにお店も繁盛していて土曜日などはいっぱいで、遅く行くと入れない
くらい繁盛していたのです。
そのお店にどうして行かなくなったのでしょうか。
そのお店はご夫婦と、息子さん、アルバイト2人の5人で切り盛りしていましたが、
超繁盛店でした。
そして、当然のように2号店を出したのです。
本店は息子さんに任せ、近くの2号店にはご主人が行きました。
本店はお客が付いているので、2号店は自分が行けばなんとかなると
思ったのでしょう。
今まで調理はご主人と奥さん、それを手伝うように息子さんも担当していましたが、
本店は息子さんが中心で、新たに調理人を入れてやるようになったのです。
ところが、どうでしょう。
当然に今までと同じ素材を使っているはずなのに、味が違うのです。
まずくはないが、おいしくないのです。
ご主人と息子さんでは調理の腕が全然違ったのです。
また、ママさんも新店の手伝いに行くことが多くなり、ママさんが作っていた
ウーロンハイなどのお店で作るサワー類も、新規のアルバイトに任せることも
多くなりました。
そうすると、アルバイトがお酒を飲まない人だと、悲惨なことになります。
焼酎の量が多かったり少なかったり、お酒の味も違ったのです。
自分がお酒を飲まないのですから、違いがわかるわけがありませんし、
気にしないのです。
このようにして、このお店は評判を落とし、少しずつお客が離れていったのです。
2号店を閉めご主人が本店に戻りましたが、時すでに遅く、とうとう客足は
戻りませんでした。
このように2号店の出店というのは非常に難しいのです。
1号店がどうして繁盛しているのか。
その分析が欠かせません。
特に、飲食店はおいしくなければいけない。
人材の育成をし本当の実力がついてから、2号店の出店を考えたい。
そして、本店は今までと同じように経営し、2号店に新しいメンバーを送ることが
大切です。
そうすれば、本店は今まで通りの売上を維持できます。
私と一緒に考えましょう。
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