ある市役所の昼休みが60分から45分になり、市役所近隣の飲食店のお客様が
激減したとテレビのニュースで報じていました。
市役所の食堂が混んでいるので今まで外食していた市役所の職員が、時間が
ないので外食を控えるようになったのです。
お弁当を買って市役所で食事をし、外食しない人が増えたのです。
昔レストランの経営をしている会社の、税務顧問をしていたことがありました。
その会社は、社長がシェフではないので、当然にシェフを雇い営業していました。
シェフは丁寧な仕事振りで、味に関しては社長も納得していましたが、売上は
いまいちでした。
あるとき、お昼時間にお店に行きランチの注文をしたのですが、注文してから
食事が出てくるまで時間がかかるのです。
サンドイッチを注文したのですが、出てきたものを見るとそんなに時間が
かかるとは思えないものでした。
要するに、段取り(仕込み)が悪く仕事が遅いのです。
そして、大きくて食べづらいのです。
これでは、ランチのお客様が増えるわけありません。
社長が味見をし、納得して雇ったのですが、仕事が遅いのは致命的でした。
レストランというのは、最初からお客様が入ることはまれです。
ランチでお客様を呼び、ランチが評判になりディナーもお客様が入るようになるのです。
この会社は結局売上が伸びず、廃業しました。
(コンサルタントがいましたので、遠慮していましたが、結局オーナーシェフで
ないと難しいかもしれません。)
このように、お昼の時間というのは時間がいのちなのです。
ですから、事前のリサーチは欠かせません。
自分のお店の近くに会社などのお客様がいない場合は、お弁当を作り
配達することを考えなければいけないこともあります。
また、どのような業種であっても仕事が遅いというのは問題です。
物を作る仕事にあっては、人件費=コストがかかるということですから、採算の面でも
改善しなければいけないのです。
経営について一緒に考えましょう。
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