東京ディズニーランドは、2008年4月15日に、開園25周年
を迎えました。
年間の入場者数は、隣の東京ディズニーシーとあわせ2500万人超
とのこと。(朝日新聞2008年4月15日朝刊)
私は、この東京ディズニーランドが日本のテーマパークを変えたと
思っています。
(税理士森大志の時代の流れを読む「東京ディズニーランドの登場」参照)
この年間2500万人超の人たちが、本物のテーマパークを
経験しています。
そして、その中の多くの人たちは、何回も行っているリピーター
なのです。
私は、このリピーターが多いかどうかで、本物かどうかの判断が
出来ると思っています。
この人たちを、満足させる施設を創ることは、かなりのその道の
プロフェッショナルでないと難しい。
良い物、本物を見た人は、それより内容の劣るものでは
満足しないからです。
よく不況にあえぐ地方の人たちから、何か箱物の施設を誘致
して地域の活性化を図りたいとの希望が出ますが、中途半端
な施設では成功しない。
バブル崩壊後に、地方のテーマパークが次から次と経営不振
になりました。
それは、一度行けばもういいと言われるような施設だからです。
極端にいえば、お金をかけて施設を創っていますが、その後は
新しいことをほとんど行いませんから、一度見れば飽きるのです。
テレビ番組に「笑っていいとも」という長寿番組がありますが、
「笑っていいとも」という器と「タモリ」が出ていることは同じでも、
その中身はそのつど変更しています。
「東京ディズニーランド」も同様に、アトラクションを増やしたり、
パレードの中身を変えたりして、バージョンアップして来たのです。
2001年には「東京ディズニーシー」が開業し、これからの少子
高齢化にも対応しようとしています。
実際に、来園者の約16%は40歳以上であり、着々と手を
打っています。(朝日新聞2008年4月15日朝刊)
このように、長くお客様に支持されているテーマパークは、
常に現状を見つめ、将来を見据えた対策を考えています。
一見、同じように見えても飽きられないように内容を改良し、
変えているのです。
これは、私たち中小企業にも通じることだと思います。
一緒に勉強しましょう。
森大志税理士事務所(←クリックしてください。)