私は前に『QBハウスの考え方』という記事を、ブログで書きました。
その中で、QBハウスは千円カットのお店ですが、安売りの
お店でないことを説明しました。
この記事に対していただいたコメントが次のものです。
本当にありがとうございました。
このQBハウスの基本的な戦略の考え方は、すでに1975年に大前研一氏の「企業参謀」のごく冒頭で示されているものと大きな違いはない。
基本的なアイデアは、30年も前に出ていながら、実際にQBハウスが起業したのは1996年(平成8年)。この間に、大前氏の著作を読んだ人は、相当いたはずだが起業に至った人はいない。
なぜだろうか。ここの疑問に答えることが、重要ではないかという気がしてなりません。「理屈としては正しいだろうけれども、実行できるわけがない」と思う人が多かったのでしょうか。だとしたら、そういう壁を乗り越えることができた、QBハウスの創業者は何が違っていたのでしょうか。興味深いところだと思います。
コメントを下さった方が言っている「企業参謀」は私も読みましたが、
QBハウスのアイデアは、企業参謀に基づいていると言っても過言
ではないと私も思います。
また、起業に至った人はいないとおっしゃっていますが、起業した
けれど大きな成功を収めた人はいないと言うのが正しいのです。
カット専門で同様のお店(何十店舗かあった)を知っているからです。
残念ながら、最終的には倒産しましたが。
確かそのお店も、10分か15分でカットをしていたと記憶しています。
そして、ほかに安売り店もありましたが、昔あったお店は未熟な
技術者が練習を兼ねているようなところがありました。
様々なお店があったのですが、結局、大きな成功を収める
ことができたのはQBハウスだけだったのです。
私は、QBハウスが大きな成功を収めたのは、創業者に
「時代の流れを読む力」があったからだと理解しています。
QBハウスは安売り店ではありませんが、お客様一人当たりの
施術時間が短く、客単価も低いので多くのお客様を相手にしま
せんと採算が取れません。
ですから、それがネックになり営業のできるお店が限られたのです。
そんな中、国鉄が民営化されJRになりました。
そして、いままで規制されていた駅構内の営業が大きく緩和され、
様々なお店が出店可能になったのです。
QBハウスは平成10年7月東日本キヨスク株式会社
(現・㈱JR東日本リテールネット)と契約、神田駅にFC店を
オープンしました。
その後は、知名度もアップし大きく躍進したのです。
(その間には大店法も改正され、大型ショッピングセンターも増えました。)
いま世界的な大不況の中、激しい競争で苦しんでいる会社も
多くあります。
時代の流れを読み、ピンチをチャンスに変える事ができるかどうか
が、生き残る事ができるかの分かれ道かも知れないのです。
あきらめずに、一緒に勉強しましょう。
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