金融庁は5月30日、中小企業金融円滑化法に基づく貸付
条件の変更等の状況について公表しました。
法施行日(平成21年12月4日)から平成23年3月31日
までの間に、金融機関が中小企業金融円滑化法に基づ
く貸付条件の変更等を行っている件数は、なんと158万
7799件です。
信じられないほど多い中小企業が、貸付条件の変更等
を受けているのです。
今年の3月31日までの速報値ですから、東日本大震災後
のものも含まれていると思われますが、本当に多い。
これが、今の日本経済の現実なのです。
大企業は海外事業で稼いでいる企業も多いですが、中小
企業の現実は厳しい。
そして、中小企業金融円滑化法に基づく貸付条件の変更等
を受けている多くの中小企業が、経営危機に直面している
と言っても過言ではありません。
ですから、私は今年度の第2次補正予算を早急に成立させ、
予算の執行を前倒しにして、お金が回るようにしなければ
ならないと思っています。
いまだに、その第2次補正予算の中身が見えないのは残念
であると同時に、政治の駆け引きで第2次補正予算が使わ
れるのでは我慢できない。
予算の中身もないのに、補正予算を作ると言われても理解
出来ません。
国難の今、早急に動かないでどうするのでしょうか。
あとから良い案が出てきても、時すでに遅しとなりそうです。
あと10日で大震災後3カ月が経ちます。
余りに対応が遅いです。
これからも厳しい状況が続きますが、資金繰りには
万全を期したい。
いつも言いますが、資金に余裕があっても借入して
おくのも、良いと思います。
これから日本経済は何があるか分からないからです。
皆様の検討を祈ります。
(2011.06.02更新)