美容室の資金繰りと言っても大きく分けて、運転資金の
調達と設備資金の調達があります。
今回は、運転資金について考えます。
美容室は飲食店などと同じように現金商売ですから、
基本的には運転資金の借入は難しい。
売上が現金で入金し、材料費などの支払いは〆の翌月払い
ですから、経営が順調であれば資金不足になることはありません。
これがほかの業種ですと掛売りが普通ですから、売上が急激に
増えた場合に資金不足になることがあるのです。
売上が増えるときに在庫を増やすこともありますから、なおさらです。
だから、運転資金を借入する必要が出てくるのです。
基本的に、現金商売の美容室、飲食店が資金繰りが苦しい
のは、売上不振などで経営が上手くいっていない時です。
ですから、銀行から見て運転資金の貸し出しはしにくいのです。
美容室の経営者は、できるだけお金を借りたくないと言います。
特に独立したばかりの経営者に多い考えです。
この考えの前提は、困った時には借入を考えるが今は借入したくない。
経営のことが分からない経営者特有の考え方です。
しかし、銀行から見ると経営不振の会社に貸したくないのです。
貸倒になるリスクがあるからです。
銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を貸してくれないと
言うのは、このことをいうのですね。
「どうしてお金が必要なのですか」と銀行員に聞かれて、
売上不振でお金が足りないので借入したいと答えるの
でしょうか。
あなたが銀行員だったら、そういう会社にお金を貸しますか。
事業を行うと言うことは何があるか分かりません。
経営について私と一緒に相談しながら考えましょう。
税理士は税金の計算をするだけではありません。
だから、税理士は誰でも同じではないのです。
経営と言うのは一生勉強です。
私と一緒に勉強しましょう。
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