【メルマガ第030号】

『内需関連業種の苦境は続く』

 

リーマンショック以後低迷していた日本経済も、春のおとづれと同時に

最悪期は脱したと言っても良いようです。

 

最近感じることは、どこに行っても人出が多いのです。

 

中国などの新興国経済に支えられた外需による輸出の好調に、少しずつ

日本経済も反応しているのでしょう。

 

しかし、この動きは内需関連業界では無縁のようです。

 

やはり、景気が多少良くなったと言っても給料が増えたわけでは

ありませんから、プチ贅沢はしても昔みたいなお金の使い方はしません。

 

4月12日の日本経済新聞の記事では、

『国内需要が中心の業種で、商品やサービスの需給緩和が目立っている。

日銀の調査によると、繊維業、宿泊・飲食業、建設業などで需要が

供給を大きく下回る供給超過が鮮明だ。

金融危機に伴い需要の減少主導で国内景気が大きく落ち込んだことが

背景にある。』

 

このように内需関連業種の苦境は改善するどころか、これからも続くのです。

 

こういう時に、経営者であるあなたはどのように考えますか。

 

大きく分けて二つの考えがあります。

 

1.勇敢にも価格競争に加わり、勝ち残ることを考える。

 

2.価格競争のないところを考え、そちらを重点的に伸ばす。

 

どちらを選ぶかは、あなたの能力、会社の戦力、ライバルの力など総合的に

判断するのです。

 

いつか元に戻るという前提で考えてはいけないのです。

 

時代の流れを読み、それに合わせて行く。

 

景気が悪い、景気が悪いと口では言うが何もしないのでは、この苦境を

生き残れません。

 

私と一緒に勉強しましょう。

 

(2010.04.29更新)

【メルマガ第032号】

『やっぱり吉野家・吉牛が好き!』

 

マスコミで吉野家の苦戦が報じられ、私のブログでも何回か記事に

しています。

 

安部修仁社長と伊藤元重先生の『吉野家の経済学』を読み、吉野家のコスト

意識に感心したひとりとして、現在の苦境は残念です。

 

そして、今の状況に非常に歯がゆい思いをしています。

 

コンサルタントになり、私ならこのようにするということを考えてみたい。

 

1.タイトル

吉野家の牛丼は、ご存じの通り根強い固定ファンがいることで知られている。

そのような人たちに語ってもらうのが一番いいと思う。

それが、『やっぱり吉野家・吉牛が好き!』

昔は牛丼と言えば『吉野家』でしたが、今は『すき家』、『松屋』、『なか卯』

等々ライバルも増えています。

当然にライバルの牛丼も食べていると思われる吉牛ファンに、語って

もらうのです。

インターネットで募集すれば、簡単に集まるのではないでしょうか。

御礼は、当然に吉牛の無料券、そして店でその券を使用した場合、店員さんが

感謝をこめて最大の敬意をはらう。

ここまで考えてほしい。

本当の吉牛ファンに語ってもらうので、説得力があります。

 

2.こだわり

吉野家最大のこだわりは、アメリカンビーフを使用していることです。

このことが、『すき家』、『松屋』と比べて価格面での弱点になっています。

(アメリカンビーフのほうが高い)

すでに多くの方が知っていますが、すき家と松屋の使用している牛肉は、

オーストラリア産です。

そうであれば、アメリカンビーフ使用を前面に出すべきです。

アメリカ農務省の協力も期待できそう。

なぜ、吉牛がアメリカンビーフにこだわるのか。

B.S.E.問題の時に、販売休止までしてアメリカンビーフに

こだわったのはなぜか。

これを強調しないと、価格差の説明ができません。

 

3.テレビ宣伝の強化

テレビ宣伝はコストがかかりますが、『すき家』、『松屋』に後れを

取っています。

価格を下げた会社が、品質面の宣伝をして、吉野家はイメージ戦略に

負けています。

ここは、コストがかかってもやる。

たとえば、若い時、売れない時に吉牛で育ったタレントを起用します。

本当に、吉牛が好きでなければいけません。

CMに起用されたから、スポンサーに気を使って好きだと言ってもらっても

説得力がないのです。

私のイメージでは、とんねるずの二人。

とんねるずの番組で吉牛が好きだと言っていた気がするので。

(記憶違いであれば、だめですが)

ギャラが心配であれば、映画の宣伝と絡めてタイアップする手もある。

『矢島美容室』という映画が公開間近です。

映画の宣伝ができるのであれば、OKかも。

 

いずれにしても、すき家、松屋に宣伝でも負けないようにしたい。

今のままですと、戦略に基づいて値下げしたとしても、一般の人には

追い詰められて値下げしたと思われます。

そのことだけでも、マイナスではないかと思います。

コンサルタントとして、こんなことを考えてみましたが、どうでしょうか。

(今日のブログ記事を一部加筆しました。)

 

(2010.05.05更新)

【メルマガ第035号】 

『何が分からないかが分からない』

 

一つの事柄を見てもその人の経験で感じることが違います。

 

特にまだ基礎レベル(技術的なことは分かっていても、経営に関して)

の人は、「何が分からないかが分からない」と言う人も多い。

 

たとえば、どんなにおいしい料理を作れても経営のことが分かるかどうかは

別です。

 

特に材料にこだわれば原価率が高くなりますから、粗利益は少なくなります。

 

そうしますと、かなりの売り上げがないとお店は成り立ちません。

 

毎日12時間以上も働き、利益がわずかで資金繰りに苦しんでいる人を

知っていますが、そのお店は行列が絶えません。

 

おそらく、その人はお店を始めるときに原価率がいくらで、家賃、人件費、

水道光熱費がどのくらいかかるか計算をしていないと思います。

 

事前の予想と実際では違いがありますが、最低限のシュミュレーションを

していれば、大きく違うことはありません。

 

自分の修業したお店と同様のことをしているのではないでしょうか。

 

立地、顧客、商圏、ライバル店など修業したお店と同じではありません。

 

ですから、その違いを考えなければいけないのです。(経営の知識が必要)

 

また、何年も修業をして技術を覚えることはできても、総務、経理などの

経営に関する知識は自分で意識して勉強をしませんと分かりません。

 

自然に身につくものではないのです。

 

将来独立したいと考えている人は、本屋さんに行き自分の業種の簡単な

経営の本を購入し、じっくり読みましょう。

 

このことは、大企業に勤めていた人も同じです。

 

そして、分らないことがある時は、自分の周りで分かる人を探し、何でも

相談して理解できるように努めましょう。

 

そのような基礎的な知識がありませんと、実際に独立し経営に携わっても

上手くいきません。

 

それから積極的に外部のセミナーに参加して勉強しましょう。

 

私たち税理士も税理士会の認定研修というものがあり、勉強しています。

やはり、一生勉強なのです。(認定研修以外の勉強もしています)

 

私で分かることがあれば、お力になります。

 

一緒に勉強しましょう。

 

(2010.06.20更新)

【メルマガ第039号】

『味覚は時代とともに変化する!』 

 

先日ある方の書いた食べ歩きブログのコメントに、次のような悪口が書いて

ありました。

 

1.安くて量、食えりゃ良いんだ。

 

2.こんなマズい物が旨い?

豚には旨いのか。

 

3.あなたは量があって味が濃くて脂っぽくて値段がそこそこな食物なら

なんでも旨い旨い旨い・・・な病的な味音痴な人なんですよ!

 

今回悪口を書かれたお店は、ステーキ、ハンバーグをメインにしている

サラダバー、スープ、ドリンクが食べ放題、飲み放題が売りです。

 

先日、繁盛飲食店の視察ツアーに参加したのですが、若い経営者のお店で

試食した時に、串焼きの味が濃かったのを覚えています。

 

最近の若い人たちは、マヨラーと言われ、どんな食べ物でもマヨネーズを

かけて食べるようなところがあります。

 

若い人は味覚障害の人が多く、繊細な味の違いが分からないと言う人も

います。

 

http://allabout.co.jp/health/healthfood/closeup/CU20051020A/index.htm

 

味覚障害の人が多いから、味の濃いものが好まれるということは、否定

できない現実だと思っています。

 

そうしますと、お客様の好みと調理する人の間には大きな差があるのです。

 

私は、このことも、吉野家が苦戦している原因だと思っています。

 

ゼンショーの牛丼は、トッピングも豊富で種類も多くありますが、

トッピングの多くは濃い味のものではないでしょうか。

 

そして、牛丼は量がたっぷりありますからお腹がいっぱいに

なり満腹感が強い。

したがって、満足感があるのです。

 

いま人気の餃子の王将も、普通盛りでも量が多いお店です。

 

最近大盛りメニューが増えているのも、満腹になるように考えて

いるようです。

 

満腹イコール満足なのです。

 

私は、コンビニの弁当で、何を食べようかと迷うことがよく

あります。

 

若い人の味覚に合わせた弁当が多いので、がっつり食べるような

内容が多いのです。(若いお客様が多いので)

 

もし飲食関係の仕事をしているのであれば、このことは現実として

受け止め、それに合わせなければ売上は低迷します。

 

良い悪いということではなく、自社の顧客を分析して対応を考え

なければいけないのです。

 

私と一緒に起業戦略を勉強しましょう。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

(2010.06.25更新)

【メルマガ第040号】
『価格競争を勝ち抜こう!』

 

日本経済の現況は、輸出好調、内需不調という流れになっています。

 

そして、その輸出もギリシャ危機を発端としてEU経済の不安が顕在化

するのに伴い、予断を許さない展開です。

 

そうしますと、内需不調の流れはここしばらく続くという前提で考えな

ければならないと思っています。

 

最近になり、あのワタミも低価格居酒屋を出店するとのニュースが

流れました。

 

良い悪いは別として、次々に低価格居酒屋、飲食店が新業態として

オープンしましたから、無視できなくなったのでしょう。

 

そして、いままで、業績の悪化したお店をリストラして閉店してきた

ファミリーレストン業界ですが、ここにきて新しいコンセプトで攻勢を

かけるようです。

 

閉店したお店を居抜で経営する会社が好調なのを見て、これ以上の

リストラ閉店は、ライバル店を増やすことに気が付いたのかもしれません。

 

リストラで店舗を閉店する会社もあれば、同じ店舗をそのまま居抜で

生かし経営することを考える会社もあるのです。

 

当然にそのまま利用できれば、開店時に大きなウェイトを締める内装費を

抑えられるのですから、競争でも有利になります。

 

最近は、サラダバー付きの飲食店が好調のようですが、今後同じような

お店が増える気がします。

 

いずれにしても、大手チェーンも手をこまねいているのではなく、

リストラが一巡していますので、新たなコンセプトで攻勢をかけて

来るのは間違いありません。

 

攻撃は最大の防御なのですから。

 

そうしますと、飲食業界の競争はこれから益々激化すると思われます。

時代の流れを読み、それに合わせて行く。

 

私と一緒に勉強し、生き残りましょう。

【メルマガ第041号】

『日本経済の現状認識』

 

経営は、先を読む力が必要だと言われています。

 

今の日本経済を見ますと、中国などの新興国の成長により輸出が大きく伸び、

リーマンショック後の不況から立ち直りつつあると言ってもよいでしょう。

 

また、内需を見ても薄型テレビの販売増など危機を脱出したかに見えます。

 

しかし、その内実はエコポイントによるテレビ等の販売テコ入れ、エコカー

減税、補助金による需要喚起が効いていると言えるのです。

 

良く言われるのは、需要の先食いということです。

 

ご存じのように税収減により予算編成は困難を極めました。

 

ただ、日本経済の状況は予断を許さないほど疲弊しており、赤字国債を

発行してまでエコポイント等の内需喚起政策をとらざるを得なかったのです。

 

そう考えますと、これからの日本経済の状況は決して楽観視できる

ものではありません。

 

6月5日(土)に顧問先で幹部セミナーを行いましたが、今の経済状況が

普通である、状況によってはエコポイントなどの効果がなくなれば、

もっと厳しくなることもあると話しました。

 

ギリシャ危機からのヨーロッパ経済の混乱、中国のバブル崩壊懸念など

予断を許さないことばかりです。

 

6月中は日本経済も良くなったかもしれないという動きがありましたが、

7月に入り、また悪くなったような気がします。 

 

一進一退の動きがしばらく続きそうなのです。 

 

これからも日本経済の厳しい状況は続くという前提で、一緒に

頑張りましょう。

お問合せ・ご相談はこちら

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
03-5954-9002

私は豊島区池袋で開業し税理士として様々な会社を見てきましたが、起業して成功している会社には『戦略』があります。

その経験を活かし、このサイトは、経営戦略を勉強し中小企業を応援いたします。

起業家のための創業支援、起業戦略の相談・『税理士森大志の起業戦略塾』は、東京都豊島区池袋の会計事務所・森大志税理士事務所が運営しています。

 実際の企業の事例に基づくセミナー『真・東京企業戦略塾』の開催をしています。

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ

03-5954-9002

プロフィール

名前 森 大志(もりたいし)
性別 男
職業 税理士

東京都豊島区池袋で開業している税理士です。今月の税務・税制改正等は上記サイトをご覧下さい。

森大志税理士事務所

住所

〒170-0013
東京都豊島区東池袋5-50-6 栄第一ビル6階

豊島区池袋の税理士森大志のとことん事例にこだわる実践経営セミナー・東京企業戦略塾

ブログ・税理士森大志
(もりたいし)のひとりごと

メールマガジン
登録フォーム

メールアドレス(必須)

(例:xxxxx@xyz.jp)
半角でお願いします。
メールアドレス (確認用再入力)(必須)

(例:xxxxx@xyz.jp)
半角でお願いします。

内容をご確認の上、よろしければ下記ボタンをクリックして下さい。

(上記ボタンを押した後、次の画面がでるまで、4〜5秒かかりますので、続けて2回押さないようにお願いいたします。)

入力がうまくいかない場合は、上記内容をご記入の上、メールにてお申込ください。

メルマガ解除フォーム

メールアドレス(必須)

(例:xxxxx@xyz.jp)
半角でお願いします。
メールアドレス(確認用再入力)(必須)

(例:xxxxx@xyz.jp)
半角でお願いします。

内容をご確認の上、よろしければ下記ボタンをクリックして下さい。

(上記ボタンを押した後、次の画面がでるまで、4〜5秒かかりますので、続けて2回押さないようにお願いいたします。)

入力がうまくいかない場合は、上記内容をご記入の上、メールにてお申込ください。